2018年11月
アイロンについて
大阪電機工業 S-55
毎日の仕上げ作業に欠かせない、ヒートレス(生蒸)アイロン
従来、クリーニング店では、ナオモト工業、大阪電機工業ともに、
型番に【6】が付くモデルが多く採用されております。
HSL-610 重量:1.9kg(ナオモト工業)、S-65 重量:1.55kg(大阪電機工業)などです。
昔は、『重いほうがシワがきれいに伸びるから…。』ということで
かなり重い『焼きアイロン』という、電気アイロンが使われておりました。
今では、ほとんど見ることがなくなり、必要となるのはクリーニング師の試験のときくらい?
昔は、バキューム台ではなく、仕上げふとんの上で、焼きアイロンで力いっぱい押し付けて
Yシャツを仕上げていたので、重いほうが良かったんですね。
現在では、仕上げ機には、ほとんどバキューム(サクション)機能があり、
さらに一昔前よりも、吸引力は向上し、強弱の調整まで出来る機器もありますね。
今更ですが、ここで確認です。
洋服に折り目等を付けたり、シワを伸ばす手順を大雑把に言うと以下の通りになります。
①生地に湿気と繊維に合わせた温度の熱(スチーム)を与え、繊維を動かしやすくする。
②乾熱で線を付けたい部分や、シワを伸ばしたい部分にアイロンをのせて滑らせる。
②その後、バキューム(サクション)機能で湿気と熱を取り除き、クールダウンすることで線や折り目が付きます。
折り目を付ける、シワを伸ばした状態をキープする機能は、バキューム(サクション)が担っているのです。
ただ単に、高い温度の蒸気を与えて、強くプレスしても、しっかりとした線や折り目は付きません。
一般家庭でうまく仕上がらないのはコレが原因ですね。
だいぶ、話が長くなってしまいましたが
何を言いたいのかと言えば、今は、
『軽いアイロンの方が良い』という事です。
あたりが出にくい、作業がラクで疲れない、肩や腕が痛くならない。
アイロンと同時に、仕上げ機のバキューム力も重要ですね。
200Wの弱いモーターでは、長い時間吸引しないと、湿気が抜けず、折り目が甘くなったり、
シワの戻りが出てしまいます。仕上げた時は良いけど、お客様の手元に届く時には…。^^;
仕事に使う機器には、ある程度の投資をすることが品質向上と生産性向上を同時に実現することに繋がります。
ヒートレス(生蒸)アイロンは、
ナオモト工業さんでは、HSL-510型 43,000円(1.7kg ※HSL-620より200g軽い。)
大阪電機工業さんでは、S-55型 45,000円(1.4kg ※S-65より150g軽い。)
をおすすめします。